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「インテントセールス」と聞くと、どうしても営業領域の話に聞こえます。実際、テレアポリスト・コール優先順位付け・商談獲得などの文脈で語られることが多いキーワードです。
しかし、この捉え方は本来の価値の半分しか使えていません。インテントデータの真価は、セールスとマーケティングが横断で活用することで初めて発揮されます。「営業がアポを取りやすくなる」だけでなく、「マーケが何のコンテンツを作るべきか」「広告をどの企業に出すべきか」「失注リードをいつ再アプローチすべきか」――これら全部の判断材料になるのが、本来のインテントデータです。

断片的に「営業効率化ツール」として導入すると、せっかくのデータが部門内で閉じてしまい、商談化率や受注率の改善まで届きません。本記事ではセールスとマーケが横断で使う前提で、インテントセールス・マーケティングの最新の捉え方、実装ステップ、ツール選定の判断軸、よくある失敗まで整理します。
※ インテントデータの基礎は「インテントデータとは」、ABMでの活用は「ABMにAIを組み込む方法」もあわせてご覧ください。
目次
インテントセールス・マーケティングとは、企業がWeb上で示す検索・閲覧などのインテントデータを活用し、セールス(営業)とマーケティング双方の意思決定・施策に組み込む取り組みのことです。「セールス」と「マーケティング」を分けず、ひとつのデータを横断で使う点が特徴です。
現場でよく見かける2つの誤解を整理しておきましょう。
インテントデータを「営業のコール先優先順位付けに使うもの」と捉えると、活用は1部門で閉じてしまいます。本来は、マーケティングが「コンテンツ企画・広告配信先・LP改善」にも同じデータを使うことで、はるかに大きな成果につながります。
インテントデータには「企業全体のインテント」「来訪者個人のインテント」の2種類があります。企業インテントだけ見ていると、「個人レベルでの検討の深さ」が見えません。両方を組み合わせることで、ようやく現場のセールス・マーケが動ける情報になります。

本来のインテントセールス・マーケティングは、セールス × マーケティング × 個人 × 企業の4象限を統合するアプローチです。1部門で閉じた使い方は、データの価値を半分以下に縮めてしまいます。
インテントデータをセールスとマーケで横断活用すべき理由は、BtoBの購買プロセスが両部門の連携を前提にしているからです。

従来は「マーケがリード獲得 → 営業が商談化」という直列モデルで考えられてきました。しかし実際のBtoB購買は、検討と接点が何度も行き来します。
この行き来の最中、誰がどんな関心を持ったかをデータで見られるのがインテントデータです。両部門が同じデータを共有していないと、フォローのタイミングや次の打ち手がズレます。
近年のBtoBマーケは、リード獲得の後の「ナーチャリング」「商談化支援」「失注リカバリー」まで担うようになりました。これらの判断には、営業が持っている商談履歴やインテントの動きが不可欠です。
つまり、マーケと営業のデータが分断されていると、マーケが本来の役割を果たせない時代になっています。
マーケはMQL数、営業はSQL数――別々のKPIで動いていると、議論が噛み合いません。インテントデータを共通基盤として使うと、「この企業は今、どの段階にいるのか」を両部門が同じ視点で評価できます。
インテントデータは、部門ごとに異なる切り口で活用することで、最大限の価値を生みます。同じデータでも、見る角度を変えるだけで使い道が大きく広がります。
| 部門 | 主な活用目的 | 使うインテント情報 | アウトプット |
|---|---|---|---|
| マーケティング | コンテンツ企画 / 広告配信 / LP改善 | 市場のキーワード傾向、企業インテント | 記事・WP・ABM広告 |
| 営業(フィールド) | 商談前リサーチ / 提案カスタマイズ | 個人インテント、CRM情報 | 商談トーク・提案資料 |
| インサイドセールス | コール優先順位 / 文面パーソナライズ | 個人インテント、検討段階 | 架電リスト・初回メール |
| RevOps | 共通スコアリング / 部門連携設計 | 全インテントを横串で集計 | パイプライン分析 |
| カスタマーサクセス | 解約兆候の検知 / アップセル提案 | 既存顧客のインテント変化 | 更新提案・LTV改善 |
ポイントは、「インテントデータを単一部門で抱え込まない」こと。1つのデータが5部門で別々の価値を生むのが、横断活用の本質です。
インテントデータを部門横断で動かすには、データ取得・分類・配信・連携・改善の5ステップで設計するのが現実的です。

まず、自社で取得すべきインテントを以下の4象限で整理します。
4つすべてを一度に揃える必要はありません。自社の課題に合わせて、優先する象限から取得を始めます。
取得したインテントから、企業を「マーケ向きアプローチ層」と「セールス向きアプローチ層」に分けます。
「同じインテント数」でも、KWのタイプによって最適な接触チャネルは変わります。
マーケ側でインテントデータを以下のように活用します。
関連記事:ABM広告完全ガイド
営業側ではインテントを以下に組み込みます。
マーケと営業が同じ会議体で、同じデータをもとに振り返りを行います。「どの企業が動いたか」「どの広告/コンテンツが何を生んだか」「次に何をすべきか」を共通言語で議論できる状態を作ることが、横断活用の最終形です。
「インテントセールスツール」と謳う製品は数多くありますが、本当にセールスとマーケで横断活用できる製品は多くありません。選定時に確認すべき5つの条件を整理します。
多くのツールは「企業インテント」のみを扱います。横断活用するなら、来訪済み個人のサイト外行動まで把握できるツールが必要です。これがないと、商談前リサーチや個別文面のパーソナライズができません。
営業向けの機能(コール優先リスト等)だけでなく、マーケ側で使える集計・KW傾向分析・コンテンツ企画支援機能があるかを確認します。AIチャット機能で「最近ホットな企業は?」「CV企業の共通関心は?」と聞ける製品が望ましいです。
SalesforceやHubSpotなど主要CRMとの連携が標準装備されているか。営業が普段使う画面(CRM側)でインテントが見られる状態でないと、現場で使われません。
マーケ側でABM広告を配信できるか、または高インテント企業リストをMeta / LinkedIn / LOGLY DSP等に渡せるか。配信まで含めて完結できるツールが理想です。
CSVでデータを取り出せ、Claude / GPT / Gemini等の主要LLMで自由に分析できるかどうか。これがあると、自社の運用フローに合わせたカスタム自動化ができます。
関連記事:URUTEQ × Claude Codeで何ができる?
インテントデータの導入に失敗する企業には、共通するパターンがあります。事前に押さえておきたい3つを紹介します。
「営業のための営業ツール」として導入されると、マーケが使う動機が生まれず、データが部門内で閉じます。導入時点でマーケと営業が同席し、運用ルールを共同で設計するのが鉄則です。
「企業インテント数が多い」だけでは、何をすべきか決まりません。マーケKW多めの企業 → 広告・コンテンツ、セールスKW多めの企業 → 営業優先接触のように、KWの中身を分類する設計が必要です。
インテントデータは、CRMの商談履歴・受注情報と組み合わせて初めて「次のアクション」が決まります。連携を後回しにしないことが、現場で使われ続けるための前提条件です。
セールスとマーケでインテントデータを横断活用するには、両部門が同じ画面で同じデータを見られる基盤が必要です。
URUTEQ(ウルテク)は、来訪企業データ・サイト内行動・サイト外インテント・CRM情報を統合し、マーケ・営業の両方が同じインテントを別の角度で活用できるBtoBマーケティングエージェントです。
URUTEQが横断活用で果たす役割
導入企業では、アポ獲得率5〜10倍、商談化率最大50%という成果が出ています。横断活用を「概念」から「再現性ある運用」に変えるための基盤として位置づけられます。
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