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インテントデータとは | 最新活用法やインテントデータツール11選を紹介(ウルテク | URUTEQ)

はじめに

本記事では、「インテントデータ」というデータを活用した新時代のBtoB営業・マーケティング施策を網羅的に解説します。最後まで読めば、部署別の具体的活用法や主要ツールの概要を把握でき、読者自身のビジネスへ落とし込む具体的なヒントを得られるはずです。

本記事で得られるメリット

インテントデータの仕組み・種類がわかる
ファーストパーティ・セカンドパーティ・サードパーティといった分類や、グローバルIP解析などの基本を整理します。

部署別の具体的活用法が学べる
営業やマーケティング、営業企画など、部門ごとに異なる活用シーンを事例とともに紹介します。

主要ツールを知り、導入の検討や比較がしやすくなる
国内外で提供されるインテントデータ関連ツールの特徴や選定ポイントをまとめます。

インテントデータとは?

「インテントデータ」とは、ユーザーや企業がWeb上で示す“購入や情報収集の意図”を反映する行動履歴のことです。具体的には、比較サイトの閲覧、関連キーワードの検索、SNSでの投稿などが含まれます。こうした行動を捉えることで、「今どんな課題に直面しているのか」「どのくらい購買フェーズが進んでいるのか」を推測できる点が最大の特徴です。

なぜ今インテントデータが注目されるのか

近年、BtoB購買のプロセスは匿名状態での情報収集が中心となっています。複数の担当者が一斉に検索・比較サイトを回り、必要な情報を集めるケースが増加したのです。従来の手法では「問い合わせが来るまで顕在化しないニーズ」を見逃すリスクが高まりました。また問い合わせ後の隠れたニーズを検知することもできませんでした。そこで、こうした“見えない行動”を掴むインテントデータが注目されています。

従来の手法では自社サイト以外での行動が見えなかった

インテントデータを活用することで隠れたニーズや行動を可視化が可能に

インテントデータの種類

用語解説:ファーストパーティ・セカンドパーティ・サードパーティ

サードパーティデータ
第三者が大規模に収集し、販売しているデータです。比較サイトの閲覧履歴や検索エンジンでのキーワード情報、さらには業界横断のアクセス解析データなどが含まれます。一般的に「インテントデータ」と言う場合は、このサードパーティデータを指すことが多く、自社やパートナー企業では得られない潜在顧客のニーズを早期に捉えるのに有効です。

ファーストパーティデータ
自社が自ら取得・管理しているデータのことです。具体例としては、自社サイトへの訪問履歴やフォーム入力情報、メール開封率などがあります。自社サーバーやMA(マーケティングオートメーション)ツールで蓄積されるため、精度が高く信頼性のあるデータとして活用しやすいメリットがあります。

セカンドパーティデータ
パートナー企業が保有するファーストパーティデータを、二次利用する形で提供してもらうデータを指します。お互いの許諾のもとでデータをやり取りするため、信頼度や精度も比較的高いケースが多いのが特徴です。例としては、業務提携しているメディア企業から見込み客の行動データを共有してもらうといった形が挙げられます。

仕組み:グローバルIP・Cookieによる企業特定

サードパーティデータを扱うベンダーは、主にグローバルIPやCookie情報、アクセスログの解析によって企業を特定します。たとえば、アクセス元のIPアドレスをベースに「どの企業ネットワークからアクセスしているか」を推定し、社名・業種・社員数などの属性データを紐づける仕組みです。

これにより、比較サイトや業界メディアを閲覧している段階で「どの企業が、どの程度興味を持っているのか」を推測できます。具体的には、以下のような流れで推定が行われます。

  1. アクセスのログを収集(CookieやIPアドレスを含む)
  2. 企業データベースと照合(〇〇株式会社のネットワークIDかどうか)
  3. 閲覧ページや検索想定キーワードから興味・関心を分類したりスコアリング、キーワード化

こうした動きをとらえることで、まだ問い合わせや資料請求をしていない潜在顧客であっても、購買意欲が高まっているかどうかを可視化できるのです。

部署別(営業・マーケティング・営業企画)活用法

営業としての活用

  • インテントデータによる優先リスト作成
    潜在顧客の行動をスコアリングし、「今まさに購買意欲が高まっている」企業を抽出することで、営業リストを優先順位付けできます。これにより、架電やメールをする際の効率が格段に向上し、有望度の低いリードへのアプローチに時間を割く無駄を減らせます。

  • アポイント獲得率の向上
    たとえば「比較サイトを頻繁に閲覧している」など高スコアの企業へ、競合より一歩早く提案を行うことで商談につなげやすくなるのがインテントデータの強みです。従来なら問い合わせ待ちの状態が長かった企業も、行動シグナルを捉えて先回りでアプローチすれば、A社より先に接触できる確率が高まります。

  • 既存顧客の離反防止
    インテントデータは新規顧客だけでなく、既存顧客の動向把握にも役立ちます。他社製品を検索しているシグナルをキャッチしたら、アフターサポートや追加提案などを早めに実施し、離反を防止するアクションを取りましょう。

マーケティングとしての活用

  • ABM(Account Based Marketing)戦略の強化
    BtoBマーケティングでは、特定企業ごとに最適化した施策を組む「ABM」が主流となりつつあります。インテントデータを活用すれば、ターゲット企業がどのトピックを調べているかを把握できるため、その企業固有の課題をピンポイントで解決するコンテンツや広告を配信可能です。

  • コンテンツ企画の最適化
    ユーザーがどのキーワードをよく検索しているか、どのページを閲覧しているかを分析し、ブログ記事やセミナーテーマを最適化します。これにより、実際のニーズに合った情報提供ができるため、問い合わせや資料ダウンロードへ誘導しやすくなります。

  • 自社保有データとの連携でより深い顧客理解の実現
    ファーストパーティデータ(自社のアクセス解析や顧客リスト)と、サードパーティデータ(外部での閲覧・検索履歴など)を組み合わせて一括管理することで、潜在顧客を発掘できます。今まで見えなかった顧客ニーズの可視化により、顧客を検索するのではなく、探索することで新たに営業すべき企業・顧客が見えてきます。

営業企画としての活用

  • 全社的な営業戦略の立案
    インテントデータによって、市場全体でどのようなトピックが注目されているか、どの業種が活発に検討を始めているかを把握できます。これを踏まえた上で、「新規ターゲット業界をどこに設定するか」「主要顧客にはどんなアップセルを狙うか」など、全社的な営業戦略を組み立てることが可能です。

  • 営業担当へのリード振り分け最適化
    エリアや業種、企業規模などの属性をインテントデータから得られた購買シグナルをもとに担当者ごとに配分します。たとえば、製造業の中でも特定のニーズや競合調査などの傾向が見られた際に製造業関連への提案が得意な営業担当には、製造業でスコアが高いリードを優先して割り当てる、という形です。こうしたアサインの仕組みを整えることで、営業リソースを最大限に活かせます

主要インテントデータを活用したツールの紹介

以下では、インテントデータを活用できる国内外の主要ツールを取り上げます。各ツールについては、重要なポイントに絞った端的な解説を中心にまとめました。

※オンライン上での情報から取得しているため詳細は各サービスに直接お問合せください。

国内主要インテントデータツール

ウルテク (URUTEQ) 

URL:https://uruteq.logly.co.jp/

概要
ログリー株式会社が提供するアカウントインテリジェンスツール。
「BtoBの顧客理解を、もっとシンプルに」をコンセプトに、自社サイトや外部検索行動などのデータをAIで解析。潜在的なニーズを抱える企業をリアルタイムで可視化し、いままさに製品・サービスを探している見込み顧客を自動通知してくれます。
これにより、データ統合や分析に煩わされることなく、本質的な顧客理解を軸とした営業・マーケティング施策を実現します。

主な利用ユーザー(ターゲット)

  • 製造業やIT業界をはじめ、幅広いBtoB企業のマーケティング・営業チーム
  • サイト来訪企業の情報からニーズの可視化や既存営業リストにインテントデータを追加したい方
  • データを一元管理して顧客理解を深めて、部門を横断して施策をスピードアップしたい組織

どんな問題を解決?

  • タイミングの可視化
    • 企業の検討段階を見逃さず、購買意欲が高まった「今」まさに連絡。
    • 従来の問い合わせ待ちで取りこぼしていた潜在顧客を早期に発掘し、タイムリーに商談獲得へつなげる。
  • 複雑なデータ管理の負担を削減
    • 複数ツールやスプレッドシートでバラバラ管理していた行動データを自動収集・統合。
    • 営業やマーケが共通のダッシュボードで全体像を把握し、施策連携がスムーズに。

主要機能 / 価値

  1. 企業単位のニーズ可視化
    • 自社サイトのアクセスログや外部検索動向をAIで分析し、どの企業・担当者が何を求めているのかを自動把握。
    • 「誰に何を提案すべきか」が明確になるため、属人的な勘に頼らない営業・マーケ施策が可能。
  2. デマンドアラート(リアルタイム通知)
    • 高関心キーワードや特定行動を検知したら即座にSlackやメールへ通知。
    • ホットリードを逃さず先行アプローチできるので、商談化率の大幅向上に期待。
  3. AIインテント分析
    • 自社サイト内外のデータをAIが分析し、ニーズの可視化から提案内容やトークスクリプトを自動生成。営業担当者の経験値に左右されず、一貫して質の高いアプローチを実施しやすい。
  4. “顧客理解”を軸とした施策連携
    • 「BtoB特化アクセス解析」+「外部インテント情報」+「AI分析」を統合し、
      部署をまたぐ連携(マーケ→営業)を強化。

価格帯

  • 要問い合わせ
  • 15日間の無料トライアルあり(実際にインテント解析の効果を検証した上で本格導入が可能)
  • 利用規模に応じ、基本料金+オプションを組み合わせたカスタムプランとなる
    • 例:企業数や機能範囲(AI営業インサイト、広告連携など)により見積り変動


セールスマーカー (Sales Marker) 

URL:https://sales-marker.jp/

概要

  • 株式会社Sales Marker提供の日本初インテントセールスSaaS。検索行動データ×数百万社の企業DBで購買意欲の高い企業をリアルタイム特定。
  • 競合より先に「いま興味のある顧客」へ提案できる仕組みを提供。

主な利用ユーザー

  • BtoB新規開拓に注力する営業チーム。
  • Salesforce等のCRM/MAを使う企業で、顧客データを連携しながらアウトバウンドを効率化したい場合にも最適。

どんな問題を解決?

  • 手当たり次第のコールドコールを減らし、有望リードを集中攻撃。
  • 新規商談化率・成約率を短期間で高める効果が期待される。

主要機能 / 価値

  • インテントデータ解析: 特定キーワードの検索や閲覧行動を捉え、リスト自動生成。
  • リアルタイム通知: 「いま興味を持っている企業」を営業担当へ即連絡。
  • 企業DB・人物DB: 約510万社+部署・人物情報まで提供、担当者探し不要。
  • CRM/MA連携: SalesforceやHubSpotと双方向同期可能。ワークフロー自動化で営業の無駄を削減。

価格帯

  • ライトプラン月額約40万円~(要問い合わせ)。無料版なし、デモは随時可能。


Select DMP(セレクトDMP) 

URL:https://dmp.intimatemerger.com/service/select-dmp/

概要

  • 株式会社インティメート・マージャー提供のインテントデータ活用プラットフォーム。20億以上のキーワード解析をリアルタイムで行い、購買意向の高い企業を特定。
  • 広告配信や電話営業代行なども含め、ワンストップでBtoBセールス&マーケを支援。

主な利用ユーザー

  • 大手~中堅のBtoB企業。インバウンドとアウトバウンドを併用し、ABMを強化したいマーケティング部門。
  • 各企業への電話架電や広告展開も手軽に連動したい場合に有効。

どんな問題を解決?

  • 従来の匿名顧客を早期に可視化。
  • ニーズ顕在化企業を業種・所在地などで絞り込み、スムーズな営業連携を実現。

主要機能 / 価値

  • ニーズ顕在化企業抽出: 大量のWebログ解析で“いま調べ始めた企業”を洗い出し。
  • 企業・部署データ提供: 架電先や担当部署の情報まで把握可能。
  • 広告配信連携: 該当企業にターゲット広告を送るオプションサービスなどでABMを推進。

価格帯

  • 要問い合わせ。利用範囲・オプション(広告連携、電話代行など)に応じて見積もり。


uSonar (ユーソナー) 

URL:https://usonar.co.jp/

概要

  • ユーソナー株式会社提供の日本最大クラス(820万件)の法人データプラットフォーム。
  • データクレンジング・名寄せ技術が強みで、SFA/CRMと連携して企業情報を一元管理しつつインテント情報も活用可能。

主な利用ユーザー

  • 大企業や金融機関など、大量の企業データを扱う組織。
  • 部署間で顧客データがバラバラな状況を是正し、見込み度をスコア化したい場合に特に有効。

どんな問題を解決?

  • 顧客データが重複・分散しており、有効活用できない課題に対応。
  • 820万社の外部データとインテントシグナルを合わせ、網羅的なリスト構築を支援。

主要機能 / 価値

  • 巨大法人DB: 99.7%をカバーする法人情報。
  • 名寄せ・統合: 社内データと外部DBを統合、重複解消。
  • スコアリング: 自社ルールやAIで見込み度を算出し、優先度を可視化。

価格帯

  • 要問い合わせ。エンタープライズ向けで年間契約数百万円規模になるケースが多い。無料トライアルは通常なし。


infobox (インフォボックス) 

URL:https://product.info-box.jp/

概要

  • 株式会社インフォボックス提供の市場開拓データプラットフォーム。企業情報・キーマン情報・業界リサーチなどを統合し、スコアリングや受注分析により営業を最適化。
  • インテントデータも取り込み、潜在的な興味を持つ企業をリスト化する機能を備える。

主な利用ユーザー

  • 新規開拓に力を入れる営業チーム・マーケ部門。
  • 各種情報源が分散して困っている組織で、企業情報・業界動向をワンストップで閲覧し、スコアリングまでしたい場合に最適。

どんな問題を解決?

  • 「バラバラの顧客情報をまとめられない」「誰が温度の高い見込み客か分からない」など。
  • 統合DB+AI分析で受注確度を高め、データドリブンな戦略を実現。

主要機能 / 価値

  • 情報統合DB: 企業基本データ・担当者情報・市場ニュースを一元検索。
  • スコアリング&受注分析: 成功パターンの抽出で優先度を数値化。
  • インテント可視化: 外部での調査行動など、顧客の水面下ニーズも拾い上げ。

価格帯

  • 要問い合わせ。詳細非公開、規模や利用機能に応じたカスタムプラン。デモ後に本格導入が一般的。


スピーダ ( Speeda ) 

URL:https://jp.ub-speeda.com/

概要

  • 株式会社ユーザベースが企業情報プラットフォーム「Speeda」。ITreview上のデータを取り込みインテント分析を行う仕組み。
  • 企業がどのIT製品・サービスを調べているかを把握し、最適なターゲットリストを生成。

主な利用ユーザー(インテントデータ活用における機能にフォーカスしています)

  • ITソリューションベンダーのマーケティング・営業部門。競合製品比較中の企業を先回りで発掘したい企業に適性。

どんな問題を解決?

  • 「どの企業が競合IT製品を閲覧中か分からない」課題に対して、ITreview連携でインテントを可視化。
  • フィールドセールスやインサイドセールスが早期に差別化提案を打ち出せる。

主要機能 / 価値

  • ITサービス関心データ: 約4,000種類のITソリューションに対する閲覧履歴を解析。
  • 競合製品比較状況の可視化: 企業ごとの検討サービスや相乗り検討状況を把握可能。
  • Speeda/FORCAS統合分析: 既存の企業属性・過去商談データと組み合わせてABM戦略を加速。

価格帯

  • 要問い合わせ。エンタープライズ向け料金体系で、年間契約数百万円~が想定。無料トライアルなし。


SalesNow (セールスナウ) 

URL:https://top.salesnow.jp/

概要

  • 株式会社SalesNowが提供する日本最大級(540万社以上)の企業データベースを基盤とした営業支援ツール。
  • ファーストパーティデータやインテント情報を加味したスコアリング「SalesNowスコア」により、有望企業を抽出し営業リスト化する。

主な利用ユーザー

  • 新規開拓に力を入れる幅広いBtoB企業。CRMとの連携で日次更新の最新企業情報を活用したい営業企画部署にも向く。

どんな問題を解決?

  • 大量の潜在顧客を効率的にスクリーニング。
  • 企業データの重複や表記揺れを名寄せし、営業リソースを最適配分。

主要機能 / 価値

  • 高度な絞り込み検索: 約540万社から、業種・売上高・地域など156項目以上でセグメント化。
  • スコアリング: AIが企業の受注可能性を判定し、営業優先度を可視化。
  • リアルタイム通知: 企業の最新動向(新設、移転など)をキャッチして営業に反映。

価格帯

  • 要問い合わせ。無料トライアルあり。利用データ量・機能範囲で変動。


B2Bアナリティクス 

URL:https://big-data-ma.com/

概要

  • ウィズプロジェクツ株式会社提供の「インテントセールスツール」。自社Webサイト訪問企業を自動特定して営業リスト化。(主に1st party dataのインテント)
  • IPアドレス×企業データベースをマッチングし、閲覧者の企業名・住所・電話番号・業種などを把握。

主な利用ユーザー

  • 中小~中堅BtoB企業の営業担当者。テレアポリストが枯渇しがちな新規開拓チームに適宜。
  • 「問い合わせにつながらないサイト訪問」が多い企業が主要ターゲット。

どんな問題を解決?

  • サイト訪問はあるが、誰が見ているかわからず商談化できない課題を解消。
  • 匿名訪問者を企業名単位で可視化し、アプローチ可能なリードを創出。

主要機能 / 価値

  • 訪問企業特定: IPマッチングで訪問企業を一覧表示。
  • 営業リスト自動作成: データをCSVなどで出力し、架電やメールに即活用。
  • 国内外データ対応: 約15万件の国内企業+海外200国地域にも対応。
  • シンプルUI: タグを設置するだけで利用開始、専門知識不要。

価格帯

  • 無料プランあり(5社まで閲覧)。有料版は月額45,000円~でPV数に応じてプラン変更可能。


海外主要インテントデータツール

Bombora(ボンボラ) 

URL:https://bombora.com/ja/

概要

  • 米国発のインテントデータ提供サービス。世界中のBtoBサイトでの閲覧ログを集約し、特定トピックへの関心が高まった企業(サージスコア)を検知。
  • 多言語対応・グローバルスケールのデータが特徴で、海外展開する企業のABMを強力にサポート。

主な利用ユーザー

  • 欧米中心にグローバル市場で営業するITベンダー、製造業など。
  • 国内専業ではなく、海外拠点や海外取引先を持つBtoB企業にフィット。

どんな問題を解決?

  • 自社サイト外の海外比較サイトなどでの見込み客の検討行動を把握。
  • グローバル規模でニーズが高まった企業を早期捕捉し、競合に先行。

主要機能 / 価値

  • Company Surge®スコア: 通常より関連コンテンツを多く閲覧する企業を自動判定。
  • データコープ: 多数の提携パブリッシャーから閲覧ログを集め匿名化・共有。
  • レポート/ダッシュボード: トピックごとの関心度推移や業界別動向を可視化。

価格帯

  • 要問い合わせ(数百万円~の年間契約が多い)。無料トライアルなし、PoC相談可能。


ZoomInfo(ズームインフォ) 

URL:https://www.zoominfo.com/

概要

  • 米国ZoomInfo社のB2Bリードジェネレーションプラットフォーム。世界数千万社・1億人超のコンタクトデータをベースに、インテント検知、組織図把握、CRM連携などを一気通貫で提供。
  • グローバルな営業活動に特化し、データの網羅性・鮮度に定評がある。

主な利用ユーザー

  • グローバル展開する大~中堅のBtoB企業。IT、SaaS、人材、コンサルなど多業種。
  • 高いコストを投じてでも世界規模の最新リード情報を得たい企業に適する。

どんな問題を解決?

  • 「リード情報の古さ・不十分さ」で海外商談を逃す課題を解決。
  • インテントスコアでホットリードを特定し、営業のタイミングを逃さない。

主要機能 / 価値

  • 大規模データベース: 世界中の企業・キーマン情報を常時更新。
  • インテントスコアリング: 高関心企業を抽出、リアルタイム通知。
  • Orgチャート&テクノグラフィック: 競合製品導入状況や組織構造まで把握。
  • ツール連携: SalesforceやMarketoなど主要CRM/MAと統合。

価格帯

  • 要問い合わせ(無料トライアルあり)。機能&データ範囲に応じ数百万円~数千万円規模で年間契約。


インテントデータを活用したツール紹介のまとめ

上記ツールはいずれも、インテントデータを活用して見込み客を可視化し、効率的かつ効果的な営業・マーケ活動を目指すためのサービスです。

  • 国内中心で導入しやすいもの:ウルテクやB2Bアナリティクス、Sales Markerなど
  • 幅広い業種・ニーズに対応:Select DMP、uSonar、infoboxなど
  • 大企業向け、海外にも対応:Bombora、ZoomInfo、Speeda/Forcasなど

それぞれが「どんな企業がターゲットか」「どのような機能が強みか」「いくらくらいのコストか」「マーケティングより」「セールス活用より」など少しずつ特徴を持ちます。導入を検討する際には、自社のターゲット規模・対象地域・課題・活用方法(分析よりなのか営業リストとしての活用なのか)などを考慮して、機能や価格を比較するとよいと思います。

最後に

インテントデータがもたらす変革

従来のBtoB営業・マーケティングでは、見込み客の「潜在ニーズ」がどの段階で高まっているのかを掴みにくいという問題がありました。しかし、インテントデータを活用することで、顧客が匿名状態で進めている情報収集や製品比較をリアルタイムに捉えられるようになります。これにより、

  • 「今まさに」必要としている潜在顧客へのタイミングを逃さないアプローチ
  • 過度なコールドコールや無駄なメール送信の削減
  • 営業担当とマーケ担当が共通のデータを軸に連携し、商談化率を飛躍的に向上

といった効果が得られ、営業・マーケの効率と成果を劇的に高める変革をもたらします。

今後の展望と注意点

  1. Cookie規制の影響・ファーストパーティデータ強化の必要性
    近年のプライバシー規制強化やサードパーティCookieの利用制限が進む中、サードパーティデータを使うだけでは継続的な高精度アプローチが難しくなる可能性があります。そこで、ファーストパーティデータ(自社サイトでの行動や顧客登録データなど)を活用・強化する重要性が増してきます。自社サイトの会員化やコンテンツ戦略を通じて、顧客との直接的な接点を増やす取り組みが今後ますます鍵となるでしょう。
  2. AIの活用
    インテントデータの解析精度をさらに高める上で、AIや機械学習の活用が一層期待されています。ビッグデータを高速・高精度に分析し、「どの企業がどんな検索をしているか」「購買フェーズはどこまで進んでいるか」をリアルタイムで判定する技術が進化しているため、今後はより細やかなスコアリングや個別提案(パーソナライズド・アプローチ)が可能になります。

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