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インテントデータとは?BtoBマーケ・セールスでの種類・取得方法・活用法

この記事のポイント

インテントデータとは、企業や担当者がWebで何を調べ、何に反応したかを示す行動データです。BtoBでは、ターゲット企業の関心を推し量る手がかりに使います。

「インテント(intent)」は英語で「意図」という意味です。BtoBのマーケティングとセールス(営業)で言うインテントデータ(インテント情報)は、企業や担当者がWebで何を調べ、どんな記事やページを読んでいるかを記録した行動データを指します。SEOで使う「ユーザーインテント(検索意図)」や、Androidアプリ開発の「Intent」とは別の言葉です。

BtoBの買い手は、営業担当者に連絡する前に、Webで情報を集めて候補を比べます。問い合わせが来た時点で、すでに数社の比較が進み、自社はその候補に入っていなかった、ということもあります。ターゲット企業が、いつごろ、どのテーマを調べ始めたのか。その手がかりになるのがインテントデータです。ただし、記事を読んだことは、買うと決めたことではありません。

この記事では、インテントデータの意味と、行動データ・属性データとの違い、1st・2nd・3rdパーティの種類と取得方法、マーケティングとセールスでの活用法、よくある失敗と個人情報の扱いで確かめることを紹介します。

この記事でわかること
  • BtoBマーケティング・セールスでのインテントデータの意味と、行動データ・属性データ・ユーザーインテントとの違い
  • 1st・2nd・3rdパーティの3つの種類と、それぞれの取得方法
  • インテントデータで分かること・分からないこと
  • マーケティング・セールス・カスタマーサクセスでの活用法
  • よくある4つの失敗と、違法にならないために確かめること

インテントデータとは?BtoBマーケティング・セールスでの意味

BtoBでのインテントデータとは、企業や担当者がWebで読んだ記事やページ、資料・メール・セミナーへの反応から、その企業がどのテーマに関心を持っていそうかを推し量るためのデータです。

架空の例で考えます。勤怠管理クラウドを売るA社のターゲット企業に、製造業のB社があります。B社では、社外のBtoBの比較サイトで「勤怠管理 比較」の記事が読まれ、A社のサイトでも料金ページが2人に見られていました。

ここから読めるのは、B社で勤怠管理の見直しが話題になっていて、費用も気にしていそうだということです。読み違えやすいのは、B社がもう比較の最終段階にいると決めつけることです。料金ページの閲覧は、予算を取る前の下調べかもしれません。

業種や従業員数などの属性データだけでは、その会社が「いま」何に困っているかは分かりません。属性データで決めたターゲット企業の中から、関心の手がかりが出ている企業を見つける。BtoBでインテントデータが使われるのは、この順番で使うためです。

一方で、インテントデータは推測の材料です。記事を読んだのは、導入を任された担当者かもしれませんし、法改正の勉強をしていた新入社員かもしれません。購買意向や検討の段階を、インテントデータだけで言い切ることはできません。

なぜBtoBでインテントデータが使われるのか?

買い手が営業担当者に連絡する前にWebで調べて候補を絞るようになり、問い合わせを待つだけでは、比較が始まったターゲット企業に気づけないからです。

展示会の名刺やフォームの問い合わせから始まるやり方では、名乗った企業にしか対応できません。名乗る前に候補から外れた企業は、記録にも残りません。

もう1つの理由は、ターゲット企業の数です。ICPに当てはまる企業が数百社あっても、インサイドセールスが毎月じっくり連絡できるのは、その一部です。属性データが同じ企業の中で、どこから連絡するかを考える材料として、インテントデータが使われます。

インテントデータと行動データ・ユーザーインテントの違いは?

属性データは「どんな会社か」、自社サイトの行動データは「自社との接点で何をしたか」、インテントデータは「社内外のWebで何を調べているか」を示します。ユーザーインテントは、検索した人が何を知りたいかを指すSEOの言葉です。

比べる項目 インテントデータ 行動データ(自社サイト) 属性データ ユーザーインテント(検索意図)
分かること 企業がどのテーマを調べているか 自社のどのページを見て、何をしたか 業種・規模・拠点などの会社の情報 検索した人が何を知りたいか
例 社外の比較サイトで「勤怠管理 比較」の記事を読んだ 料金ページを3回見て、資料をダウンロードした 製造業・従業員2,000人・本社は名古屋 「インテントデータとは」で検索する人は意味を知りたい
単位 企業、または担当者 担当者(会社にまとめることもある) 企業 検索語
主に使う人 マーケティング・インサイドセールス マーケティング・営業 マーケティング・営業企画 コンテンツ・SEOの担当者
使う場面 アプローチの優先順位と話題を考えるとき リードの状況を確かめるとき ターゲット企業の条件を設定するとき 記事の題名と構成を考えるとき

自社サイトの行動データと、インテントデータは重なっています。料金ページや比較記事の閲覧のように、関心のテーマを読み取れる記録は、1stパーティのインテントデータとしても使います。違いは、記録をそのまま見るか、「何に関心がありそうか」というテーマに読み替えて見るかです。

自社サイトの行動データと、インテントデータの違い自社サイトの行動データは、自社のどのページを見て何をしたかが分かり、見える企業は自社サイトを訪れた企業で、リードの状況を確かめるときに使う。インテントデータは、企業がどのテーマを調べているかが分かり、3rdパーティなら自社サイトをまだ訪れていない企業も見え、アプローチの優先順位と話題を考えるときに使う。自社サイトの行動データと、インテントデータの違い自社サイトの行動データインテントデータ分かること自社のどのページを見て、何をしたか企業がどのテーマを調べているか見える企業自社サイトを訪れた企業自社サイトをまだ訪れていない企業も含む(3rdパーティ)例料金ページを3回見て、資料をダウンロードした社外の比較サイトで「勤怠管理 比較」を読んだ使う場面リードの状況を確かめるときアプローチの優先順位と話題を考えるとき
図1:自社サイトの行動データは自社との接点で何をしたかを、インテントデータは自社サイトの外も含めて企業が何を調べているかを示す

ユーザーインテントは、検索語ごとの「知りたいこと」を考える言葉で、企業の関心を示すデータではありません。同じ「インテント」が付くので混ざりやすいのですが、使う場面がまったく違います。

インテントデータの種類と取得方法は?

インテントデータは、誰が集めたかで、1stパーティ(自社が集めた)、2ndパーティ(提携先が集めた)、3rdパーティ(第三者が集めた)の3つに分かれます。 取得方法と、見える企業の範囲がそれぞれ違います。

種類 集める人 例 取得方法 見える企業の範囲
1stパーティ 自社 自社サイトの閲覧ページ、資料のダウンロード、メールのクリック、自社セミナーの参加 Google アナリティクス、MA、SFA・CRM(Salesforce・HubSpot など)、企業単位のアクセス解析ツール 自社サイトを訪れた企業(会社名まで分かるのは、企業単位のアクセス解析ツールを入れた場合)
2ndパーティ 提携先 共催ウェビナーの参加者、提携メディアでの記事の閲覧 提携先との契約で受け取る 提携先の読者・参加者
3rdパーティ データ提供会社 社外のBtoBの比較サイト・ニュースサイト・企業サイトでの記事やページの閲覧 インテントデータを提供するサービスやツールを契約する 自社サイトにまだ来ていない企業も含む
インテントデータは、集める人で見える範囲と細かさが変わる3rdパーティはデータ提供会社が集め、自社サイトにまだ来ていない企業も見えるが、分かるのはどのテーマを調べているかまで。2ndパーティは提携先が集め、提携先の読者・参加者が見え、使ってよい範囲は提携の契約で決まる。1stパーティは自社が集め、自社サイトを訪れた企業だけが見えるが、どのページを見たかまで分かる。インテントデータは、集める人で見える範囲と細かさが変わる3rdパーティ集める人:データ提供会社自社サイトにまだ来ていない企業も見える分かるのは、どのテーマを調べているかまで2ndパーティ集める人:提携先提携先の読者・参加者が見える使ってよい範囲は、提携の契約で決まる1stパーティ集める人:自社自社サイトを訪れた企業だけが見えるどのページを見たかまで分かる見える企業が広い分かる中身が細かい
図2:インテントデータは、1stパーティ(自社)、2ndパーティ(提携先)、3rdパーティ(データ提供会社)の順に見える企業の範囲が広がり、分かる中身は1stパーティほど細かい

1stパーティは、自社との接点がある企業の閲覧しか見えません。そのかわり、どのページを見たかまで分かり、商談の準備に使いやすいデータです。Google アナリティクスやMAで分かるのは、匿名の閲覧と、フォームで名乗った人の行動です。名乗っていない閲覧の会社名まで知るには、企業単位のアクセス解析ツールが要ります。

2ndパーティは、提携先の読者や参加者に偏ります。どの範囲まで使ってよいかは、提携の契約で決まります。3rdパーティは、自社サイトにまだ来ていない企業の関心も見えます。そのかわり、どのテーマを調べているかまでで、どの記事を誰が読んだかまでは分からないのが普通です。

3rdパーティのデータは、提供会社によって、集めているサイトの種類、数え方、さかのぼる期間が違います。「閲覧数」と書かれていても、人の数なのか、閲覧した日の数なのかは、契約の前に提供会社に聞いておきます。提供サービスを比べるときは、次の3つを確かめます。

  • 集めているサイトの業界と種類が、自社のターゲット企業の担当者が読むサイトと重なっているか
  • テーマ(キーワード)をどこまで細かく登録でき、何日分さかのぼれるか
  • SFA・CRMやMAに、企業ごとのデータを取り込めるか

ツールごとの違いは、インテントデータを活用したBtoB向けツール4選と選び方と、インテントセールスのツール比較10選と選び方で比べています。

インテントデータで分かること・分からないことは?

インテントデータで分かるのは、どの企業で、どのテーマが、いつごろから調べられているかです。誰が、何のために、いつ買うつもりなのかは分かりません。

分かること: – ターゲット企業で、自社の商材に関係するテーマが調べられているか – 調べられているテーマが、先月より増えたか、減ったか – 競合の製品名や「比較」「料金」など、検討が具体的になったときに出やすい語が含まれているか

分からないこと: – 調べている人の役職と、予算や決裁を持っているか – 導入する時期と、比べている会社の数 – 関心が自社の商材に向いているか、別の目的の調べ物か

架空の例ですが、3rdパーティのインテントデータは、たとえば次のような形で見えます。

企業 調べられているテーマ 先月からの変化 最初に出た週
B社(製造業) 勤怠管理 比較 増えた 3週間前
C社(物流) 36協定 特別条項 変わらない 2週間前
D社(小売) 勤怠管理 クラウド 料金 新しく出た 今週

マーケティングとセールスのツールの多くは、フォームに入力した人や、名刺を交換した人から記録が始まります。サイトの外で調べている企業や、名乗らずに自社サイトを見て帰る企業は、どのツールにも記録が残らず、アプローチの抜け漏れがあっても気づけません。

インテントデータは、こうした名乗る前の企業の関心を推し量る、数少ない材料です。ただし、どの企業の閲覧か分からないままの閲覧も残ります。

インテントデータの活用法は?マーケティングとセールスでの使い方

マーケティングではターゲット企業の優先順位と施策のテーマに、セールスではアプローチの順番と初回の話題に、カスタマーサクセスでは解約の兆しの確認に使います。 どの部署でも、ICPと商談の記録と照合してからアプローチします。

照合が要るのは、同じ語でも、その企業と自社の関係で読み方が変わるからです。「乗り換え」という語は、まだ取引の無い企業なら比較の入り口ですが、既存顧客なら解約の兆しかもしれません。商談中の企業なら、比べている相手が増えた合図とも読めます。

どの使い方でも、インテントデータはSFA・CRMの企業ページに取り込み、営業がふだん見る画面で見られるようにします。別のツールの画面にしか無いと、やがて誰も見なくなります。

インテントデータは、SFA・CRMに取り込んで6つの場面で使うSFA・CRMに取り込んだインテントデータを、6つの場面で使う。マーケティングでは、関連テーマが2か月続いた企業をTier1の候補にするTierの見直し、所属する企業の関心を加点の材料に足すリードスコア、調べられている語を月ごとに並べて考える施策のテーマ。セールスでは、ICPに当てはまり関連テーマが出ている企業から連絡するアプローチの順番と、そのテーマに合う事例や資料を話題にする初回の話題。カスタマーサクセスでは、競合の製品名や「乗り換え」が増えたら面談を設定する、解約の兆しとアップセルの時期の確認。インテントデータは、SFA・CRMに取り込んで6つの場面で使うTierの見直し関連テーマが2か月続いた企業をTier1の候補にリードスコア所属する企業の関心を加点の材料に足す施策のテーマ調べられている語を月ごとに並べて考えるアプローチの順番ICPに当てはまり、関連テーマが出ている企業から初回の話題そのテーマに合う事例や資料を話題にする解約の兆し・アップセル競合の製品名や「乗り換え」が増えたら面談SFA・CRMに取り込んだインテントデータ
図3:インテントデータはSFA・CRMの企業ページに取り込み、マーケティングではTierの見直し・リードスコア・施策のテーマに、セールスではアプローチの順番と初回の話題に、カスタマーサクセスでは解約の兆しとアップセルの時期に使う

マーケティング:ABMのTierを月ごとに見直す

ABM(アカウントベースドマーケティング)では、ターゲット企業をTier1〜Tier3に分け、Tier1の企業に営業とマーケティングのリソースを集めます。属性データで決めたTierは、半年たっても変わりません。そこで、毎月、Tier2・Tier3の中から、関連するテーマが2か月続けて調べられている企業をTier1の候補として挙げ、営業と一緒に入れ替えるかを話し合います。

マーケティング:リードスコアに企業の関心を加える

MAのリードスコアリングでは、資料のダウンロードやメールのクリックに点数を付けます。そこに、所属する企業で関連テーマが調べられていることを加点の材料として足すと、同じ点数のリードのうち、どちらを先にインサイドセールスへ引き継ぐかを考えやすくなります。ただし、加点を大きくしすぎると、本人は何もしていないリードが上位に並びます。本人の行動よりも小さい点数にとどめます。

マーケティング:施策のテーマを、調べられている語で考える

ターゲット企業で調べられている語を月ごとに並べると、いま関心が集まっているテーマが見えてきます。架空の例ですが、勤怠管理クラウドを売る会社で、ターゲット企業で調べられている語が「勤怠管理 比較」から「36協定 特別条項」に移っていたら、比較表の資料より、規制への対応をまとめたホワイトペーパーの方が読まれやすいと考えられます。広告の訴求とセミナーの題も、同じ語から考えます。

セールス:アプローチの順番と、初回の話題に使う

インサイドセールスは、ICPに当てはまり、関連テーマが調べられている企業から順に連絡します。調べられていない企業は、メールやホワイトペーパーで関係を続けます。初回の連絡では、そのテーマに合う事例や資料を話題にします。「御社が〇〇を調べているのを拝見しました」とは言いません。相手は見られていると感じ、話が進まなくなります。

カスタマーサクセス:解約の兆しとアップセルの時期に使う

既存顧客で、競合の製品名や「乗り換え」「移行」といった語が増えたら、契約更新の前に活用状況を聞く面談を設定します。自社の別の製品に関係するテーマが調べられていれば、アップセルやクロスセルの提案の時期を考える材料になります。

インテントデータの活用でよくある4つの失敗は?

よくある失敗は、手がかりを購買意向と読む、企業の規模を考えずに数字を比べる、キーワードを広くしすぎる、営業の対応につなげない、の4つです。

手がかりの量とICPへの当てはまりで、連絡の優先順位を考える横軸は関心の手がかり(調べられているテーマ)の多さ、縦軸はICPに当てはまるか。ICPに合い手がかりも続く企業は優先して連絡する。ICPに合うが手がかりが少ない企業は、メールや資料で関係を続ける。手がかりは多いがICPに合わない企業は、企業の規模の大きさや広すぎるキーワードのせいでないかを確かめる。どちらも少ない企業は対象外。手がかりの量とICPへの当てはまりで、連絡の優先順位を考える関係を続けるICPに合うが手がかりは少ないメールや資料で接点を続ける優先して連絡するICPに合い、手がかりも続く事例や資料を話題に連絡する対象外ICPにも合わず手がかりも少ない条件を確かめる手がかりは多いがICPに合わない規模の大きさや広い語を疑う関心の手がかり(調べられているテーマ)が多い →↑ ICPに当てはまる
図4:関心の手がかりの量とICPへの当てはまりの2つの軸で、連絡の優先順位を考える。手がかりが多くてもICPに合わない企業は、規模の大きさや広すぎるキーワードを疑う

失敗1:手がかりを購買意向と読んで、すぐに電話する

「比較」の記事を読んだ企業に、翌日「ご検討中と伺いました」と電話をかける。相手はまだ情報を集めている段階で、売り込みと受け取られます。インテントデータは、連絡する順番と話題を考える材料にとどめ、検討の段階はヒアリングで聞きます。

失敗2:企業の規模を考えずに、数字の大小で比べる

従業員2万人の会社と200人の会社では、同じ関心の強さでも、出てくる数字の大きさが違います。数字が大きい順に並べると、上位は大企業ばかりになります。同じ規模の企業どうしで比べるか、先月からの増え方で見ます。企業の数字と担当者の数字を、同じ表で混ぜないことも大切です。

失敗3:キーワードを広くしすぎる

「DX」「業務効率化」のような広い語を登録すると、ほとんどの企業が当てはまり、優先順位を付けられません。自社の商材を検討する人が使う具体的な語(「勤怠管理 比較」「36協定 特別条項」など)にします。

失敗4:営業の対応と結果を確かめない

マーケティングがインテントデータを見ていても、セールスがその企業に連絡したか、商談になったかを記録しなければ、どのテーマが商談につながるのかは分かりません。毎月の定例で、関連テーマが調べられていた企業と、その後の営業の対応と結果を並べて見直します。

インテントデータは違法?個人情報の扱いで確かめること

インテントデータを使うこと自体を一律に禁じる法律はありません。ただし、集め方と使い方が個人情報保護法などに沿っているかは、自社で確かめる必要があります。

特に気をつけるのは、3rdパーティのデータを自社のCRMにある個人のデータと結び付けるときです。Cookieなどの「個人関連情報」を受け取って個人データと結び付ける場合、提供する側は、本人の同意が得られているかを確かめる必要があります(個人情報保護法、2022年4月の改正で追加)。法令とガイドラインは個人情報保護委員会の「法令・ガイドライン等」で読めます。

契約の前に、提供会社に次のことを聞いておきます。

  • どのサイトで、どんな同意のもとでデータを集めているか
  • 会社単位のデータか、個人を特定できる情報を含むか
  • 自社のCRMの個人データと結び付けてよいか、その場合の同意をどう確かめるか
  • 自社サイトのプライバシーポリシーに、使うツールと送る情報をどう書けばよいか

最終的な判断は、自社の法務部門や顧問弁護士に相談してください。

インテントデータのよくある質問

インテントとはどういう意味ですか?
英語の intent で「意図」という意味です。BtoBのマーケティングでは、企業や担当者が何に関心を持ち、何を調べているかを指します。
インテントデータとユーザーインテント(検索意図)は何が違いますか?
インテントデータは、企業や担当者がWebで何を調べているかを示すデータです。ユーザーインテントは、検索した人が何を知りたいかを指すSEOの言葉です。
インテントデータとインサイトデータは何が違いますか?
インサイトは、データを分析して得た顧客の本音や気づきのことです。インテントデータは、そのインサイトを考えるための材料の1つです。
インテントデータは違法ですか?
使うこと自体を一律に禁じる法律はありません。個人データと結び付ける場合の同意の確認など、個人情報保護法に沿っているかを、提供会社と自社の法務部門に確認します。
インテントデータで個人は特定されますか?
サービスによって違います。3rdパーティのデータは企業単位で集計するものが多く、個人名は含まないのが一般的です。契約の前に提供会社に聞いておきます。
インテントデータは、どのくらいの期間で見ればよいですか?
提供会社ごとに、さかのぼる期間が違います。月に1回ではなく週に1回見ると、調べられ始めた時期に気づきやすくなります。
インテントセールスとは何ですか?
インテントデータを手がかりに、アプローチ企業の優先順位と連絡する時期、初回の話題を考える営業の進め方です。

インテントデータと一緒に知っておきたい用語

インテントデータは、ICPでターゲット企業の条件を設定し、ABMでアプローチを進めるときに使う言葉です。

まとめ:インテントデータは、ICPと商談の記録と照合してから使う

  1. インテントデータの意味:企業や担当者がWebで何を調べているかを示す行動データです。購買意向の確定ではなく、ターゲット企業の関心を推し量る手がかりです。
  2. 種類と取得方法:1st(自社)・2nd(提携先)・3rd(第三者)の3つで、3rdパーティなら自社サイトにまだ来ていない企業の関心も見えます。
  3. 活用法:マーケティングはABMのTierの見直しと施策のテーマに、セールスはアプローチの順番と初回の話題に、カスタマーサクセスは解約の兆しの確認に使います。
  4. 失敗を避ける:ICPと商談の記録と照合し、同じ規模の企業どうしで比べ、毎月の定例で営業の結果と並べます。

今日できることは、自社の商材を検討する人が検索しそうな語を10個書き出し、「DX」のような広すぎる語に線を引くことです。残った語が、インテントデータを見るときのキーワードの候補になります。

ウルテク(URUTEQ)は、ターゲット企業からの商談獲得を仕組み化するサービスです。アプローチの抜け漏れと、商談につながった施策を解析し、毎月の定例で商談の結果を確かめ、翌月の施策に反映します。

ウルテクでは、自社サイトを訪れた人がサイトの外で調べているテーマを「訪問者インテント」、同じ企業でまだ自社サイトに来ていない人が調べているテーマを「企業インテント」と呼び、分けて表示します。どちらも直近21日分を、企業ごとに見られます。名乗る前の企業を含め、マーケティングと営業のどのツールがどこまで届いているかは、「商談獲得までのBtoBツール役割マップ」で整理しています。

著者紹介
井上翔太
ウルテク| URUTEQ 事業責任者
新卒で証券会社に入社し、BtoCのセールスを経験。その後、PR代理店にてBtoB・BtoC企業向けのデジタルマーケティングコンサルティングや新規営業を担当。ログリー株式会社入社後は、BtoBマーケティング向けSaaSの開発やマーケティング、セールスなどを行う。現在は、これまでの経験を活かし、BtoBマーケAIエージェント「アカウントインテリジェンスツール ウルテク」の事業責任者を務めている。

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